スポーツにまつわる健康と雑学
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- Ⅰ.痛風とビール
痛風とビールの関係について
(痛風は生活習慣病)
痛風は、足などの関節が赤く腫れ上がり猛烈に痛む厄介な病気で、放置すると腎臓などの内臓も侵します。体内に尿酸が蓄積することが原因で起こり、血液1dlあたりの尿酸濃度が7mgを超えると「高尿酸血症」と言われる痛風の予備軍です。体質的に尿酸値が高い人もいますが、肥満、脱水、食べ過ぎ、飲み過ぎなどの生活習慣により高くなります。
(「ビールをやめる」では解決しない)
ビールには尿酸の元になるプリン体が他のお酒より多く含まれているので尿酸値が上がりやすく、よく「痛風にはビールはダメ」と言われます。そこでプリン体99%カットの発泡酒なども開発されました。しかし、アルコール自体にも尿酸値を上昇させる作用があるため、ビール以外のお酒を飲んでも尿酸値は上昇します。プリン体が少ない焼酎ならいくら飲んでも大丈夫というわけではありません。
(尿酸値の高い人が気をつけること)
痛風を起こしたら、あるいは尿酸値が高いと言われたら、まずは生活習慣全般の見直しを行いましょう。特に、
1)肥満を改善する、
2)飲酒を制限する、
3)水分を多くとる、
4)軽い運動を行う、
5)ストレスを上手に発散する、
この5つの励行をお勧めします。
(東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター 山中寿教授による解説)
- Ⅱ.ゴルフと血圧
ゴルフは、健康に良いスポーツ。
それは間違いありません。ただ、高血圧の人にとっては、少々危険が伴います。まずは、朝早く家を出ます。睡眠不足です。次に、午前中は一般的に血圧が高く、血液の濃度も高い場合が多いといえます。また、テニスやジョッギングをやる人に比べて、ゴルフの場合はコースに出る回数が少ないといえます。普段から運動不足状態の人が突然、コースに出ることが多いのではないでしょうか。
更には、朝一番のティーショットやバーディ狙いのパットも異常に緊張するものです。
どれをとっても、血圧には良くありません。少なくとも、普段からの運動と当日の水分補給、そして、昼食時のアルコールは控えめに。
某一流会社の若手社長がゴルフ場で、脳梗塞で亡くなっています。
*先月と同じ記事です。
- Ⅲ.アスリートと脈拍